前回に引き続き、Hey! Say! JUMPの番組である「いただきハイジャンプ」で走りの専門家としてコメントさせていただきました。
今回は、どうして笑いながら走ると速く走れるのか?という疑問にお答えさせていただきました。
実際のところ、笑うと速くなることを示した研究は現時点ではありません。
しかし、これが都市伝説的に語られるのは、やはりこれで速くなる人がいるから…
その要因を専門家の視点として解説させていただきました。
ネットにある情報では、笑うことで笑うことで肩の緊張が解けて腕振りが大きくなるからだったり、歯をかみしめないため全身のリラックスにつながるからなどの理由が並んでいます。
しかし、上記の方法を試しに子供たちにやってもらったのですが、残念ながら効果が見られませんでした。
その上で効果が出た笑い方とその考えられる理由をまとめます。
まず笑い方は口を横に開いて口角をしっかりと上げるようにします。
声を出すなら、この状態で「はははは」と声を出してもいいですが、出さなくても口角のみでも構いません。
こうした場合、平均して50mに0.3秒の向上が見られました。
その理由として、口角を上げると、伴って体幹回りの筋肉(あばら骨の下など)が持ち上げられ、姿勢がよくなります。
よくトップ選手が使う言葉で「腰高で走る」というものがありますが、口角を上げることで同じ状況に近づくことになります。
すると腰の位置が低い場合と比べて足が大きく動くようになり(可動域の拡大)、一歩一歩が大きくなりスピードアップにつながったと考えられます。
ということで興味のある人は、是非やってみてくださいね☺
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