4月11日放送のZIPにて
「輪ゴムを足に着けると足が速くなる!?」
という説を解説しました。
足首に輪ゴムを通し一回転させて親指につけるだけでなぜ速くなれるのか?
実はこちら試してもらうとわかるのですが、二つの大きな理由があると思っています。
一つは上方向に引く力が親指にかかるため、足をあげる動作がサポートされ、足が上がりやすくなります✨
そしてもう一つは(個人的にはこちらが最重要だと思っています)テレビではカットされてしまいましたが、親指に対して下腿が前に引かれる形になり、体重が前側の適切な位置に乗り地面をしっかりとらえやすくなるということです。また、外に力が逃げにくくなります。
被験者の子たちは「背中を押されている感覚がある」とか、「地面を蹴りやすくなった」と答えていました。
ここについて少しまとめます。
〇重心移動を使いこなす
接地時間が長くベタベタした走りをする選手や、ブレーキをかけてドタドタ走る選手は、基本的に重心移動(この表現が適切かどうかは分かりませんが)ができていないことが多いです。
通常、トップ選手の足の裏をセンサー感知すると、前に進む際に小指側から親指側に力が移動します。このとき接地時には少し外側に力が集まり、そこから接地中期、後期にかけて内側に力が移動し離地します。
先ほどの走り方をする子は、力が外にあるままで離地してしまいがちです。
この移動を“重心移動”によって考えることが重要で、腰が後ろにあるままで内側に力を移動させようとすると、体は前ではなく横に進んでしまい大腿も固まってしまいます。
だからこそ「体全体が前に移動する間の適切なタイミングで、内側に“重心”が移動すること」が重要です。
なかなか体で理解するのは難しいですが、ここで輪ゴムが有効です。
親指側から下腿がひかれているため、接地中に自然と親指側に力が移動しやすくなります。
また下腿が前方向に倒れやすくなり体全体がしっかり前に対して重心移動しやすくなります。
これによって自然と重心移動を行えるようになります。
なので、輪ゴムをつけて歩いて重心が移動する感覚や移動のさせ方、移動させるタイミングを理解し、輪ゴムを外してその感覚を応用する、という方法がおすすめです。
このように、重心移動は見過ごされがちですが、できれば若いうちからその感覚を養っていきたい非常に重要な要素です。
私も苦手で接地時間も長かったので、これを会得するために一か月の間毎日1時間ウォーキングしていた時期もありました。
これに限らず理由が理解できると練習の効果がさらに高まります!
是非一度試してみてくださいね?
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